感覚統合とは
手足をはじめ身体全体の感覚を改めて感じ取っていく。この工程で眠っている感覚をゆっくりと起こしていきます。
感覚には「自覚しやすい感覚」と「自覚しにくい感覚」があります。
・自覚しやすい感覚・・・五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)
・自覚しにくい感覚・・・平衡感覚(身体のバランスをとるときに使う感覚)、固有感覚(身体の動きをコントロールするときに使う感覚)、触覚(触覚には自覚しやすい感覚とそうでない感覚があり、ここでは本能的に肌で感じる機能のことをさします。)
私たちが普段している運動や動作は、受け取った感覚情報をもとに、頭の中で整理し、まとめ上げて適切に身体を動かしています。
つまり、上記に挙げた五感と、平衡感覚、固有感覚、触覚の3つの感覚が適切に働いているということです。
逆にこれらの感覚をつかさどる機能(感覚統合)が、未熟であれば、複数ある感覚がうまくまとめ上げられていないということです。
この複数の感覚をバランスよく使うことができるように、子供の発達をサポートしていくのが感覚統合の考え方です。
この話ではよくピラミッドを例に説明されることが多いです。
例えると・・・
基礎となる感覚をしっかりさせる(統合させる)ことで、上位にあるより複雑な機能を築きながら、運動や学習の力が積みあがっていきます。
例えば、コミュニケーション能力、学習能力、自己コントロール力、ボディイメージのさらなる発達、空間認知能力、集中力、まとめる力、などはピラミッドの上位にある能力です。
つまり、この土台となっている感覚(平衡感覚、固有感覚、触覚や五感)が1つでも欠けたり、ぐらぐらしていれば上に積み重なってく上位の能力がしっかりと発達しないということになります。