精神障がい児・者への運動・スポーツの効果

運動の大切さ

☆スポーツに癒される心の病

心に病をもたれている方の特徴

  • ・身体障がいや知的障がいは障害のレベルがある程度固定しているのに対し、現在治療が必要な疾患を持って いる。
  • ・再発・再燃の危険性のある慢性疾患を持っている。
  • ・様々な精神疾患のために就労や対人関係の支障が生じ、偏見(スティグマ)や差別の対象になることがある。そのため社会的不利を受け、自尊感情が低下し、生活上のさまざまな困難で困ることが少なくない

等の特徴がみられます。

 

ストレスを撃退しよう!

精神障がいをもたれている方はさまざまな症状・状況に置かれています。それゆえに、抱える問題はひとそれぞれであり、対処する方法も違ってきます。ただ、抱える問題は十人十色なれど、その問題を解決するのはいつでも「ご本人の力(解決しようとする思い)」だということです。
そうしたご本人の力を引き出すには知らず知らずに蓄積されている「心をむしばんでいるストレス」を解消するのが一番です。
ストレスは「自分から生み出されるストレス」「環境から生み出されるストレス」「対人関係から生み出されるストレス」などたくさんありますが、スポーツはそうしたストレスを解消し、本人の前向きな力を引き出す効果があるといえます。

 

身体の調子を整えるスポーツ

私たちは普段どのように時間を費やしているか?を考えてみます。
大きくわけると動物的時間(睡眠・食事・排泄)、社会的時間(仕事・学業・家事など)、文化的時間(スポーツを含むレジャー、趣味、余暇)で過ごしています。

 

心に病があると上記の内、動物的時間に狂いが出てくるといわれています。

 

睡眠障害とは

誰しも朝に目を覚まし、夜には就寝するなど約24時間のリズムを刻む体内時計の機能をもっています。

 

この体内時計の機能により朝に目が覚めた時に脳が光を感じ、各臓器を働かせ、ホルモンを分泌し、人の身体は活動状態になっていきます。外界の光は、この時計に時間を知らせ、針を調節するような役割だといえます。

 

1日のリズムを刻んでいる体内時計ですが狂うと病気になりやすくなるといわれています。
午前中にかけて分泌される血圧を上げるホルモンが、体内時計の乱れによって、朝、分泌されにくくなると昼と夜の血圧の差が無くなってしまいます。

 

すると、心疾患や脳血管疾患のリスクが上がり、脳梗塞や心筋梗塞の発症につながります。
こうした障害や疾患が起こりやすくなることを考えれば、規則正しい生活を心がけ、体内時計が狂うことがないようにすることが大切であると言えます。

 

泄障害(便秘)が続くとどうなるか

  • 1.腸内に悪玉菌が増える
  • 2.骨盤内の血行が悪くなり、全身的に血行が悪くなる
  • 3.自律神経の働きが乱れる具体的には、肌あれ・吹出物、イライラ・不快感、肩こり・腰痛、だるさ・疲労感、腹痛・お腹の張り・食欲低下などの症状が出始め、負の連鎖が始まります。

普段特に意識することのない排泄ですが、一日の活動を充実したものとするにはとても大切なのが排泄です。

 

運動にはこうした一日のリズムを正常にし、健康的な身体を維持する役目を持っています

 

 

 

スポーツがもたらすその他の効果

意外と気づきにくいのがスポーツをすると「見た目の改善」がおきるということです。

 

具体的には運動しやすいように運動着を着たり、そのスポーツにあった服装をすることにより見た目がかっこよくなるということです。

 

その他にも「本人の自信回復」、「周囲の誤解、偏見が軽減」したりと、生活機能の改善がおこります。

 

運動・スポーツをするのに大人も子供も関係ありません。
どんな年齢でも良い効果をもたらします。
どんどん、運動・スポーツを行ってみてください!
きっと、良い効果が出てくるはずです。