一般的な農作業は天候や季節に左右されますが、メタワークの野菜栽培は屋内で行います。そのため、直射日光や雨風の影響を受けず、年間を通して安定的に取り組むことが可能です。冷暖房が効いた快適な環境で行えるので、体力に不安のある方や初めて農作業に触れる方でも安心。パソコン中心の作業と組み合わせることで、心身のバランスを整える役割も果たしています。
この活動の魅力は、ただ野菜を育てるだけではありません。
このように「生産から販売まで」を一貫して学ぶことができます。自分が関わった野菜が商品となり、お客様に喜ばれる体験は、利用者さんに大きな達成感をもたらしています。パソコン作業では得られにくい「手ごたえ」を感じられるのも、野菜栽培ならではの魅力です。
野菜の育ち具合を確認したり、袋詰めを協力して行ったりする中で、利用者さん同士の会話が自然に生まれます。「今日の葉っぱは大きくなったね」「この詰め方きれいだよ」といったやり取りが、仲間との関係を深めるきっかけに。販売場面ではお客様との交流もあり、社会性や自信の向上にもつながっています。
パソコンに集中する時間と、野菜に触れて心を落ち着ける時間。その切り替えがあることで、一週間の通所リズムが整いやすくなります。利用者さんからも「ずっとパソコンだと疲れるけど、野菜を育てる時間があるから続けられる」との声が多く寄せられています。まさに息抜きと実践的な学びを兼ね備えた活動といえるでしょう。